ベトナムにホーチミン証券取引所ができたのは2000年7月とごく最近のことです。世界一若いベトナム市場は、上場会社も少なく、これから急速に拡大していくことが予想されます。
ベトナム市場に上場している銘柄は、2005年までは40社程度しかなく、2006年になると40社以上が増え、2007年は上場ラッシュで、100社以上が上場しました。
ベトナム市場には、ホーチミン証券取引所とハノイ証券取引所の2つがありますが、規模は非常に小さく、時価総額は東京の150分の1程度しかありません。できたての市場と三大市場の東京を比べても仕方ありませんが、香港市場と比べても90分の1程度ですから、相当規模は小さいということがわかるでしょう。
ベトナムは世界中の機関投資家が様子をうかがっていて、2005年に初めてベトナム国債が海外向けに売りに出された時は、すぐに完売。2006年には、日本の証券会社などがベトナムファンドを募集したところ、600億円以上もの資金が集まりました。
ベトナムの上場ラッシュはまだまだ続き、ベトナム政府は2009年までの主要な企業をほとんど上場すると明言しています。ベトナムは社会主義国ですから、基幹産業は国営企業が担っていましたが、これからは中国同様、民営化し、上場させていくことりなります。そう、まさに10年前の中国がベトナムです。
ベトナム株の成長は驚異的なほどで、ホーチミン取引所上場している上位20社の平均PERは、なんと73倍にも達しています。中国株に乗り遅れた人は、中国以上の伸びが期待できるベトナム株に夢をつなぎましょう
ベトナム株投資信託（ベトナム・ファンド）の運用会社は外資運用会社がメインとなっています。日本の運用会社は三井住友アセットマネジメントが運用する「ベトナムファンド2006-11」のみで、こちらは東洋証券で販売されています。
ベトナム株投資信託の運用会社は、実際に株の売買を行う会社ですから、パフォーマンスは運用会社にかかっています。ベトナムは株式市場ができてから日が浅く、株価は乱高下しやすいため、力量次第で大きく変わってきます。
ベトナム株投資信託の特徴として、他のファンドではあまり聞いたことがない、成功報酬手数料が発生するファンドもあります。それだけパフォーマンスを上げているということでしょう。
ベトナムファンド2006-11
販売会社：東洋証券
運用会社：三井住友アセットマネジメント
分類：国際株式アジアオセアニア型（単位型）
設定日：2006年11月30日
満期償還日：2013年11月14日
決算日：11月14日
純資産：67.9億円
基準価額：12,588円
販売手数料：3.15％
信託報酬：1.68％
成功報酬：利益の10.5％（条件による）
ベトナム・ドラゴン・ファンド・リミテッド
販売会社：キャピタル・パートナーズ証券，安藤証券ほか
運用会社：ドラゴン・キャピタル・マネジメント・リミテッド
分類：会社型
設定日：2005年12月15日
純資産：369.34億円
基準価額：2,100円
販売手数料：2.97％
信託報酬：2.65％
成功報酬：利益が5％を超える場合、その20％
ベトナム民営化ファンド投資事業匿名組合
販売会社：ユナイテッド・ワールド証券
運用会社：UWインドチャイナベトナムリミテッド
設定日：2006年3月6日
純資産：46.94億円
基準価額：15,980円
販売手数料：3.675％
信託報酬：5.075％
成功報酬：利益の20％
フェイムアイザワトラストベトナムファンド
販売会社アイザワ証券
運用会社：フェイム・アセット・マネジメント
設定日：2006年10月5日
純資産：89億円
基準価額：13,490円
販売手数料：3.15％
信託報酬：1.76％
成功報酬：条件による
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